Steve VaiとJoe Satrianiのコラボレーションの歴史は、1973年にまで遡ります。当時13歳だったSteve Vaiが、わずか4歳年上のJoe Satrianiからニューヨークのロングアイランドでギターのレッスンを受け始めたのがきっかけでした。それ以来、二人はそれぞれ伝説的なソロキャリアを築き上げ、有名な「G3」ツアーをはじめ、何度も同じステージを共有してきました。しかし、彼らが本格的にクリエイティブな力を結集し、新曲のみで構成されたアルバムを制作したのは今回が初めてのことです。

『The Sea of Emotion』では、Satrianiのメロディセンスと、Vaiの実験的で表現力豊かなギタープレイがダイナミックに融合しています。二人のミュージシャンは、超絶技巧のソロで互いに挑み合い、緻密なハーモニーを構築しながら交互にリードしていきます。「Mayhem」や「Bronco Freight Train」で見せる荒々しいロックのエネルギーから、「Old Sins Have Long Shadows」のダークで映画のような雰囲気、そして伝説的なロックボーカリストGlenn Hughesがゲストボーカルとして参加した壮大な「I Wanna Play My Guitar」まで、アルバムは幅広い音楽性を網羅しています。

このアルバムの音楽的、そして感情的な中心となっているのは、3部構成のタイトル組曲「The Sea of Emotion」です。最終パートには、VaiがSatrianiから受けていた初期のギターレッスンの実際の録音テープが使用されており、二人の若き日と、半世紀以上を経て結実した彼らの共同作業を直接結びつけています。