The Pineapple Thief | Far And Wide
彼らの16枚目のスタジオアルバム『Far And Wide』で、ザ・パイナップル・シーフはこれまで以上にロックバンドらしく響く。相変わらずプログレッシブだ。相変わらず鳥肌が立つような雰囲気を作り出す達人だ。相変わらず私たちを取り巻く奇妙で不穏な世界に目を向けている。
今、ギャヴィン・ハリソンがドラマーとして加入してから10年と7枚のアルバムを経て、バンドは、近年の特徴であったケミストリー、ロードでの多くの走行距離、そしてより大きなステージを凝縮している。その曲々からは、即座にエネルギーを感じ取ることができる。
オープニングトラック「New World Order」の陰鬱なトーンから、その音楽は激しく響きわたる – 多くのパンチと際立ったダークなニュアンスを持ちながらも、バンドにとって非常に自然な繊細なひねりや軽やかさを手放すことはない。要するに、品格とニュアンスを兼ね備えたロックソングだ。
『Far And Wide』は、私たち共通のものをテーマとしている。それは世界の状況に関する感情の抽象的な集合体であり、おそらく音楽だけが可能にする方法で普遍的な人間の経験に触れるものだ。